オープンソース電子書籍リーダー『yomikake』
DRMフリーのePubを読むための電子書籍リーダー『yomikake』を開発、公開しました。
https://github.com/ayati/yomikake
MITライセンスですので、本体のHTMLをダウンロードして、ローカルに置いて開いたり、ご自身のWebサイトに設置して無償で利用することが可能です。
無料で使える動作サンプル(もちろんフル機能を自由に使えます)も後述の通り用意しています。
たとえば、PCで開いたときの画面で、『読みかけリスト』の表示はこんな感じです。
ブック一覧表示だけでなく、カード式の『読みかけリスト』表示は、たとえばスマホの画面だとこんな感じです。
読書中の操作は、お好みで4パターン用意していますが、たとえばL字型パネルのタッチ(PCではクリック)操作ガイドを見るとこんな感じです。
L字以外にも、上下、左右、ボタン式も選べます。
フォントもお好みで色々選べます。手持ちのフォントファイルを取り込んで表示することも可能です。
さらに、フォントはボールド化表示もできる上、ボールド体に加え、縁取り描画によって、さらに太く疑似ボールド化を3段階で追加できます。
本文全検索が可能です。
目次タブから検索タブに切り替えて、たとえば超長編小説の登場人物の名前を入れると、全文検索結果が一覧で表示され、ジャンプできます。
なお、目次タブは本来の目次に加え、プログレスバーでの章ジャンプもできます。検索やジャンプで別のページに飛んだ後に少し読んで、また別の検索結果にジャンプして少し読んで、元に戻りたいときも、ジャンプ履歴が少し残っていて戻れますし、読書開始したときの位置も記憶していてすぐ戻れます。手動でしおりを挟んでからジャンプするような手間は不要です。
ジャンプ履歴は本を閉じるとクリアされます。
自分で使いながら使い勝手を上げていきました。特にWeb小説では、紙本だと数十冊に及ぶ作品が1作品としてサイトに登録されていることがあります。一方で、数話の小品もありますし、連載途中で十数話の場合もあります。
そこで、概算の予測読み終わりまでの残り時間を表示する機能があります。読みかけ一覧で残り時間が少ない順にソートして表示できるようにもしています。
読書データ画面もあり、残り時間以外に、何週間連続で『yomikake』で読書したかとか、何時間累計で読書したかとか、読書時間の多寡をgithub風週グラフカレンダー表示できます。
読書データでは、『yomikake』で何冊読了して、何冊が読みかけかや、読了した著者のランキングなどを自動で作成して表示できます。
yomikake.htmlはgithubで無償配布しています。
また、実際に動作させているサンプルもあります。
https://www.ayati.com/book/yomikake.html
PCのChrome(やEdge)、MacBookやiMacのSafari、AndroidのChromeなどの一般的なモダンブラウザで動作します。
iOSのSafariは機能の削減や制限が独特のため、専用版を別に作成しています。
iOS専用版の動作サンプルもあります。
https://www.ayati.com/book/yomikake_ios.html
現在、amazon社のkindle、楽天社のkobo、Google社のPlay Books、apple社のapple booksなど、プラットフォーマーのDRMで暗号化されて、アカウントが停止されたり、サービスが停止したりすると読書できなくなったり、自分の蔵書と思っていた本たちが消えてしまうリスクがあります。自分もkoboやkindleでそれぞれ百冊以上本を買っていますけれど、紙で買った本が確実に手許にあるのに比べ、DRM付の電子書籍はサービス提供社のサービスの範囲で一時的に読める権利を買っているだけです。自分の蔵書ではありません。
紙の本を買って、自炊(裁断とスキャンを行って自分で電子化する作業)すれば、サービス提供社主体でなく、手持ちのデータ主体で電子書籍ライブラリを構築できます。裁断やスキャンは手間がかかりますけれど、大量の本を物理的に自宅に保管するのも、容積、重量、そもそもの場所が足りなくなることも多く、整理も大変です。
青空文庫のように著作権フリーの書籍をボランティアベースで作成して提供しているサイトもあります。
近年では、Web小説投稿サイトに膨大な作品が登録されています。玉石混交とは言いますが、紙書籍化されて発売されるとベストセラーにのる作品も確かにあり、実際とても面白く、楽します。Web小説もまた、すでに書籍文化のうちの大きな一部です。
DRMフリー電子書籍を楽しむ『yomikake』をはじめとした、ePubを読んで自分が読書を楽しむための、様々なオープンソースソフトを開発しています。
自分のためなので、自分が実際使って、こんなのがあったらいいな、というものを作っています。現時点でも以下の図のように、一通りDRMフリー電子書籍スイートができています。
基本コマンドラインのツールで自分に合わせて作っていますけれど、inputのツールはWindows用のGUIの皮も開発し提供しています。
『yomikake』に至っては、たいていのモダンブラウザで使えます。なんならHTML一枚だけでも基本動作します。
オフラインでの動作も、フェリーで長時間圏外を旅したときの経験から、基本動作可能で読書できるようにと作成しています。
しおりはデバイスのブラウザに自動保存されています。ただ読むだけです。
複数のデバイス、たとえば、Windows PCとMacbookとAndroidスマホとiPhoneとタブレットで読書する場合は、Google Driveでしおりを同期する機能もあります。Google Driveしおり同期のためには、yomikake.htmlをローカルに置くだけではなく、Webサイトに設置してhttpsでアクセスできるようにする必要があります。MITライセンスで無償公開配布しているので、Webサイト構築ができれば可能です。
DRMフリー電子書籍スイートはこんな感じの構成になっています。すべてオープンソースで無償配布しています。こんな選択肢もあるのです。
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