謎のE-BOOK READER BK6033を使ってみる
e-Ink(電子ペーパー)端末は目に優しくて読書に最適です。
普通は、ストアを運営している会社の電子書籍リーダー製品を買います。amazon社のkindleを買ったり、楽天社のkoboを買ったり、SONY社のSONY READERはもうあまり買う人はいないかもしれませんが、ドイツ語や英語だったらPocketBookを買って洋書を読むかもしれません。
これらは、電子書籍販売と合わせたビジネスモデルとして運営されています。
なので、DRMフリーのePub電子書籍が手許にいくらあっても、必ずしも端末単体の使い勝手がいいとは限りません。提供会社のストアを使う前提なら便利に楽しめます。
青空文庫やカクヨムや小説家になろうサイトの作品を読むために、公開Web画面から青空文庫形式テキストとePubに整形するプログラム
novel_downloader
を作りました。
で、Send to kindleやGoogle Play Booksを利用して、kindleやBooxで読むわけですけれど、それぞれのストアの電子書籍管理にパーソナルドキュメントやアップロード済み書籍として入れるのですけれど、間借りしている感があり、彼らのビジネスのストアのついでに入れているように感じます。
もちろん、それぞれのストアで結構色々電子書籍を買っているのですけれど、手許のPCのePubファイルを別途アップロードする必要があり、ときおり正常に処理できずに読める状態に取り込めなかったりすると、無駄な手間に違和感を感じて、いや単純にePubを表示できるeInk端末にコピーして読めるようにならないかなと思ってしまいます。koboはストア周りから端末には入れられないので、端末に直接(または機種によってはDropbox経由などで)kepub.epubファイルを放り込んで使えますが、その部分だけの機能があれば十分だと思ってしまっていました。
以前は非常に安かったkindle端末ですが、現在、代表的な機種 Amazon Kindle Paperwhite (16GB) で¥27,980 税込 します。最安モデルの Amazon Kindle 16GB 広告なし でも¥19,980 税込です。
楽天koboでは Kobo Clara BW が価格25,800円です。
これらの機種は実際使い勝手も良く、軽量で電池も保ちます。ストアのみ利用して電子書籍を楽しむには良いし、たまに手許のePubを放り込むのも良いでしょう。
ただ、ストアではないePubデータを中心に読むようになると、なんか面倒くさいです。
そうして、色々なeInk(電子ペーパー)端末を買い込んでは試してみました。
その中で、BK6033は物理ボタンがしっかり使いやすく、日本語縦書きやルビに対応しており、かなり優れた機能の電子書籍端末、ePubリーダーでしたので紹介します。欠点は日本語フォントを追加で変更できないことと、充電がtype-CではなくmicroUSBであること、ジャンプがページ数ジャンプであることです。
一通り全部買って、今のところおすすめは値段を無視して高額な端末のお金を払えるならBoox、リフローテキスト中心のePub3を読むならコンパクトなXTEINK X4、フォント組み込みePubを縦書きで読むなら物理ボタンのあるBK6033です。
基本的に、novel_downloader による(フォント内蔵可能な)縦書きePubを読むことを主用途として考えています。BK6033はタッチ機能はないので、自炊(紙本を裁断スキャンしてPDFに取込、ePubに変換)ePubはBK6033で読めるものの、自分にはちょっと表示が小さいです。
先に結論を述べたところで、BK6033を見ていきましょう。
そもそも、自分が買ったのは、AliExpressで売っているこの機種を試したくて、どうやら同一機種っぽいものが日本のamazonでも売っていたので、価格も納期も少しましだった xuuyuu 電子ブックリーダー ポータブル 6インチインクスクリーン 8G 128MB を買ってみました。クチコミは一切なく、日本語のePubが通るか、そもそも本当にePubをレンダリングできるのかわからずに発注します。AlExpressだと届かないことも多いので、amazonだから届かないことはそんなに多くないだろうと踏んでいます。納期で分かる通り、日本国内からの発送ではありません。中国から送るパターンで、日数もかかるし、業者によっては届かないこともあります。AliExprewssもamazonも届かない場合の返金手続きも経験あるのでリスク気にせずポチりました。
忘れたころに届きます。梱包を解き、箱を見てもメーカー名はなく、一般名称「E-BOOK READER」のみでなんだかわかりません。充電がmicroUSBなのは返す返すも残念です。持った感じはkndleやkoboの標準的な端末に近く、物理キーが左、右、下正面の3か所でページ送りができるという素晴らしい構成で感動します。ePubファイルはmicroSDのルートにコピーすると自動認識します。USBでPCにつないで内蔵ストレージにフォルダを作って放り込むこともできますし、その場合はトップメニューのExplorerがファイラーになっていてフォルダを開いてePubを開けます。
これ普通に使えるじゃん!
しかも物理ボタン充実でkindleやkoboやBooxより寝転がっていても断然使いやすいじゃん!
と、DRMレスのePubファイルが自炊や青空文庫テキストからの変換でいくらでも作れる身としては、ベンダーロックイン (特定のITベンダーや製品に深く依存してしまい、他社製品への乗り換えや運用システムの刷新が困難になる状態のこと) からの解放感に歓喜を覚えます。
フォントは色々一覧から選べるけれど、標準のフォントのみ日本語グリフも入っている感じです。変更するとアルファベットしか出ません。大きさは変えられます。
novel_downloader でePubを作成するときに自作のフォントを組み込んだePubをいつも作成するようにしているので、自分の好みのフォントで読書できています。そうそう、このためにフォント組み込みができるプログラムを作ったんだよ。作っておいて本当によかった。
ちなみに、縦書きePubを表示できる電子書籍リーダーというのは、実はごくわずかしかありません。BJ6033はそのわずかな例のひとつです。あとはBooxのリーダーなら縦書きePub表示できます。
そもそも、PC用のePubリーダーアプリでも、まともに縦書きに対応しているのは calibre と Thorium Reader くらいじゃないでしょうか。ストアにあるアプリを片端から試しても日本語縦書きでルビ(読み仮名)も縦中横も正常に表示できるとなるとなかなかありません。eInk(電子ペーパー)端末向けの勝手ファームでのKOReaderですら縦書きePubには対応していないのが現状です。最近勢いのあるBIGMEのxReaderですら縦書きに対応していません。
Bibi も良かったのですけれど、大きなePubファイルだとずれて表示されることがあります。小さいePubファイルだと割と良いのですけれど。開発も止まって5年くらい経ちます。仕方ないので、 yomikake というePubリーダーを開発しました。自分用です。デフォの設定がePubを縦書きで開いてしまうという縦書き至上主義なリーダーです。(一応横書きも、ePubの設定に従うよう設定変更はできます) 動作サンプル→ ePubリーダーyomikake
それはさておき、目に優しいeInk(電子ペーパー)デバイスBK6033に戻ります。
BK6033 E-BOOK READERで綺麗にePubを縦書き表示したときは感動しました。ルビ(読みがな)の表示も適切です。
ちゃんとできるんだと驚き、さらに、縦中横もきちんと表示しているのには感心しました。
「36」という半角数字が「年型」の上で横にならずに表示されました。縦書きePub完全対応と言ってよいでしょう。
OSというか端末ソフトの言語は日本語でのメッセージには対応していません。英語に切り替えられるので不自由はありません。
トップメニューもこれだけで、シンプルそのものです。
設定も、あまり何も凝った設定はありません。
GAMEとはなんだろうとみてみると、懐かしの倉庫番が入っています。これはちょっと燃えるかも。
さて、リフローテキスト型ePubは日本語対応、縦書き対応、ルビ対応でした。満足です。
固定レイアウトePubはどうでしょうか。そもそも画像が出るのかな。
自炊(紙本を裁断スキャンPDF化、ePub変換)電子書籍も問題なく開けます。6インチの画面ですが、表示してページめくりもできます。あれ普通じゃん。
ただ、タッチパネルではないので、任意の場所をズームしてドラッグスクロールはできません。そういう使い方には向いていません。そもそも画像のズーム機能はなく、テキストフォントの拡大縮小機能のみなのです。
自炊の文庫本を表示させてみると、ちょっと自分には字が小さいけれど読めはします。6インチの画面で文庫本を読んでいくのが苦でなければ実用と言っても間違いではないかもしれません。リフローテキスト型ePubが良くできている分、ちょっと残念ですが、タッチパナルではないのでズームに期待はできません。
リフローテキスト型日本語ePubを読むことに割り切って使えば、物理ボタンのおかげもあり、大変使いやすい端末です。
ちなみに、設定画面で、ようやくこの機種の型番がBK6033であることを知りました。
一点残念なのは充電がmicroUSBだという点です。USB type-Cだったら他人にもすすめられるのに、と思うところです。
kindleもkoboもiPadもUSB type-Cのモデルに全部買い換えた身としては、今からmicroUSBはないかなぁと思っています。電池の保ちは良いので、そうそう頻繁に充電するわけではありません。実際、電池は延々保ちます。BIGMEみたいに性能良いけどどんどん電池減っていくわけではありません。
ちなみに、XTEINK X3もUSB type-Cではなくポゴピンなのが残念な点です。(XTEINK X4はtype-Cです)
昨年のファームアップで楽天koboアプリが使えなくなったBooxですが、今年の最新のファームアップと楽天koboアプリのアップデートで、ようやく使えるようになりました。そういう意味でBooxが一番無難です。でも高いよね、なんぼなんでも。スマホ的な使い方を志向するなら、eInkデバイスでも今はBIGMEが熱いです。
今回は謎の電子ペーパー端末、だれもクチコミ書いていないeInkデバイスであるBK6033の紹介でした。
microUSBだけど良機、自分には合っているけど他人にはおすすめしないかなというのが結論です。
(次はXTEINKのX4とX3あたりのレビューでもしましょうか?縦書き機能がないけど無理やり縦書きにして超便利に使っていますよー)
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