国立国会図書館デジタルコレクションのしあわせ
使い倒せ、国立国会図書館デジタルコレクション - ITmedia eBook USERという鷹野 凌さんの記事がITmedia eBook USERに掲載されました。
国会図書館、保護期間満了のデジタル資料について転載申し込みを不要に -INTERNET Watchという記事が出たときにもっと調べておけばよかったな、なんにしても分かりやすい記事が掲載されて助かります。
国立国会図書館の2014年5月1日ニュース(プレスリリースではないようです)に、国立国会図書館ウェブサイトからのコンテンツの転載手続が簡便になりました|国立国会図書館―National Diet Libraryと告知され、詳しくはサイトポリシー | 国立国会図書館-National Diet Library:をご覧ください、となっています。
なんだかわかりにくいですけれど、国立国会図書館ウェブサイトからのコンテンツの転載手続が簡便に | カレントアウェアネス・ポータルの方には、もう少しわかりやすく記載されています。
カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
国立国会図書館ウェブサイトからのコンテンツの転載手続が簡便に
Posted 2014年5月1日2014年5月1日から、国立国会図書館ウェブサイトのコンテンツのうち、著作権保護期間を満了と明示している画像については、転載依頼フォームからの申込みが不要となりました。
国立国会図書館ウェブサイトからコンテンツの転載(画像、文書、記事、データ等の復刻、翻刻、掲載、放映又は展示等)を行う場合には、転載依頼フォームにより、あらかじめ国立国会図書館に申し込みが必要な運用としています。
このたび、以下の(1)、(2)に該当するコンテンツ(画像)については、転載依頼が不要となりました。
(1)「国立国会図書館デジタルコレクション」または「近代デジタルライブラリー」に掲載したデジタル化資料のうち、転載したい画像を画面の右側に表示した状態で、左側に表示される書誌情報の公開範囲が「インターネット公開(保護期間満了)」となっているコンテンツ
(2)次の電子展示会に掲載している、当館所蔵資料のデジタル画像
ディジタル貴重書展
日本の暦
近代日本人の肖像
写真の中の明治・大正
国立国会図書館60周年記念貴重書展なお、画像以外の説明文の利用や電子展示会の一部又は全部の構成を再現するような利用については、申込が必要となります。
なるほど、今までは、
著作権保護期間を満了と明示している画像でも、
国立国会図書館ウェブサイトからコンテンツの転載(画像、文書、記事、データ等の復刻、翻刻、掲載、放映又は展示等)を行う場合には、転載依頼フォームにより、あらかじめ国立国会図書館にお申込みください。状況により回答までに日数がかかる場合もございますので、余裕を持って申請していただきますよう、お願い申し上げます。
不明な点は、webrepro@ndl.go.jpまでお問い合わせください。
転載に係る条件は次のとおりです。
使用した画面が国立国会図書館ウェブサイトから転載したものであることを明示すること。
使用した画面を使用する目的以外の目的に使用しないこと。
なお、ご依頼の内容によっては、ご希望に添いかねる場合もございますので、あらかじめご了承ください。
となっていたのが、申込不要となるとのことです。
…そんなあたりまえのこともできていなかったの!?
って言うか、「使用した画面を使用する目的以外の目的に使用しないこと。」ってナニ!?(恐らくは、転載依頼フォームの「2.転載先の名称等(必須)」にある、「刊行物(DVD等の電磁的記録媒体を含む。)」「放映」「展示会、プレゼンテーション等」「ウェブサイト」「上記以外例:○○の包装紙」のことを指しているのでしょうか)
でもまあ、今月からあたりまえのことがあたりまえにできるようになったわけです。すばらしいです。
早速ためしてみます。国立国会図書館デジタルコレクション
ええと、「三浦梅園」で検索して、おお!玄語が図も含めて見られるよ!すげー!
PDFでダウンロードもできるよ!って、20ページまでしか一気にPDFダウンロードできません。だめじゃん。腐ってるよこのシステム。
何度かに分けてPDFダウンロードしようとして、苦痛になってやめました。
ええと、じゃあ考え方を変えて、一部だけダウンロードして転載するような使い方ならどうかな。
「道元」で検索してみます。
赴粥飯法の五観の偈のページです。
おお。いいね。
これは 『永平元禅師清規 : 冠註. 乾 図書 道元 述[他] (出雲寺文治郎, 1882)』という図書ですけれど、これ以外にも1984年や1987年のものもあり、そちらを見ると、五観の偈にもごそごそ注釈が書かれています。面白いな。
では、「正法眼蔵」で検索です。
公開範囲 インターネット公開(保護期間満了)
のものを探します。明治の図書と、あ、大正15年のもあるぞ。
『正法眼蔵 図書 道元 撰 (鴻盟社, 1926)』です。明治のはカタカナだったけど、こちらはひらがなになっていてまだ読みやすいかな。
現成公案だけPDFでダウンロード。これならPDF3ページ分で済みます。
こういうデータだと、SONYのデジタルペーパーDPT-S1も意味がありそうですね。
PCの画面でしばらく読んでみます。いいね。
でもまあ、こういうのだとテキストやePubの方が便利ですけれども。
検索結果が1000件までしか出ないとか、PDFダウンロードが20ページまでとか、使いにくい制限をもう少し実用的にしてくれるといいなと思う一方で、国立国会図書館がぐっと身近に感じられるようになって、ありがたいです。
検索して、恐る恐る中身を開いてみる、あの図書館のドキドキが、なんてたくさんの知らない本があるんだろうというワクワクが、ここにはあります。
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