邦題あの子を探して という映画をDVDで観ました。

張芸謀(チャン・イーモウ)監督作品です。先日のコンサートで布教されました。
パッケージによると、1999年ベネチア映画祭金獅子賞(グランプリ)受賞だそうです。
山村の小学校のカオ先生が老母の看病に一ヶ月出かけることになり、代理がおらず、誰も見付からないあげく、村長が13歳の女の子を連れてきます。
何もできない女の子で、カオ先生に何が出来ると聞かれて歌が出来る、と1曲だけ(途中忘れながら)歌を歌います。何もできないので教科書を毎日1課ずつ黒板に写すよう言われます。
13歳の女の子は村長に一ヶ月代理先生をするなら50元くれると聞いて来たのです。
後のことが心配でたまらないカオ先生は、もう十数人生徒が減った、これ以上生徒を減らさぬよう、一人も減らなかったら必ず村長に払わせる、村長が払わなければカオ先生が払うからと、くれぐれも13歳の女の子ウェイ・ミンジに生徒たちを頼んで去ります。
で、ウェイ先生になった13歳の女の子がその通り黒板に教科書を写す毎日が始まるのですが…
黒板に写したとたん、「それ、習ってない!」「先生が言ったの」「だって、できないー」
「写すまで教室から出ちゃダメ!」「帰る」「戻って!」
「ホエクーが騒いでる、注意してよ」「私にはどうしようもないわ」「あんた先生でしょ」
教卓ひっくり返って大騒ぎ。うわーって感じで笑えます。
唯一の特技の歌もやっぱり途中で忘れて教えられません。
代理先生と生徒たちは皆素人だそうで、もう本当になんというか、もうもうもう!
可愛いんだこれが。
子供ってこうだよな、ってしみじみ。学校ってこうだよな、って中国の山村ってこうなんだろうなって。
後半、街との対比も面白い。街の方は日本と変わらないわけです。いや日本より中国の方が
今は富豪の数も多いんだろうし、って話が逸れました。
泣ける映画とは違うのでしょうけれど、ボロボロ泣いてました。どっちかって言うと観てておかしくてたまらなくて笑っちゃう映画だろうと思います。
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