F(x)tec Pro1 (QX1000)はコンパクトハイスペックフルキーボード端末
F(x)tec Pro1が届きました。Moto Z用キーボードMod生産中止の後継企画なので、2017年3月6日の出資からずいぶん長いこと待たされてしまっています。期待はしないようにしていました。
GeminiPDAがとても良かったし、COSMO Communicatorは電池が保たないけれど後継機として出ているので、そちらを使っていました。なので、今更届いて使うかなあ、と触り始めたのが正直なところです。
気になる細かい点はいくつかあるけれど、コンパクトハイスペックフルキーボード端末はとても良いです。
大きさは 154 x 73.6 x 13.98 mm。重量実測で244gでした。
側面曲面ガラスのディスプレイは操作しにくいですけれど、5.99インチにしてはコンパクトになっています。
最近はPixelシリーズを愛用していますけれど、厚みはあるもののPixel 3 XLやPixel 3aXLよりも少し小さくまとまっています。COSMO ComunicatorやGemini PDAの大きさに比べると実にコンパクトです。
BlackBerry KEY2 LEと比べても縦横はそんなに大きく違わないです。もちろん厚さ(8.35→13.98)と重さ(156→244)がだいぶ違います。
特に重さはずっしりきます。でも244gはカーソルキーやESCキーや左右CTRLキーや左右SHIFTキーまであるフルキーボード付きとしては抜群に軽量と言って差し支えないでしょう。
6インチにしては軽量なPixle 3a XLがスペック表で167g、ぼくはMOMOSTICKを付けていて174gあります。Bluetoothコンパクトキーボードとして安定して使いやすいため愛用しているRiitek Rii mini Bluetooth keybord RT-MWK02が実測で94gです。この組み合わせても実測合計268gになりますから、それより軽いというのは、6インチで満足な親指打ちキーボードとしてはかなり軽量だというのがぼくの感想です。
Snapdragon 835にメモリ6GB、Android 9というのも、最新ではありませんけれど十分ハイスペックと言える性能です。フルキーボード付きでこれはなかなか望めません。
SIM2とmicroSDが排他です。SIMトレイがピンのいらないタイプなのが少し変わっています。爪で開くのですけれど、最初は固くて爪が削れました。2-3度開閉すれば容易に開くようになりました。
キーボードの大きさですけれど、横幅は十分にあり、キー数66キーもあります。縦はやや狭苦しさはありますけれど、懐かしい感じの大きさです。
BlackBerry KEY2 LEと比べても縦は同程度です。
HP200LXが近いかもしれません。
キータッチも、COSMO ComunicatorやGemini PDAのように軽く両手で快適に気持ちよく風のようにタッチタイプできるようなものではなく、HP100/200LXのようにしっかり押し込んでちょっと触ったり筐体を保持するために持っている程度では押したことにならない固さのキーです。キーとキーの間に隙間があり、しっかり押し込んでクリック感があるタイプです。
このため、両手で持って親指打ちがしっくりきます。ちょうどヒンジから背板が立ち上がるような構造になっていて、背板に両人差し指をかけて親指打ちをするとしっくりきます。Gemini PDAのように首がぐらぐらして画面がゆれるようなことはなく、開いた状態でしっかり強めに固定されているため安定して使えます。
机に置いて両手で打つのも、一本一本しっかり強く押す必要はありますけれど、意外に快適に打てます。
ただ、キーを強く押しこまないと認識しないことがあるため、Gemini PDAやCOSMO Comunicatorのように膝の上に置いて軽やかに気持ち良くタッチタイプすることはできません。一打鍵ごとに太ももにぐいっぐいっと押し込んで揺れながら打たないといけなくなり、画面が揺れて見えにくくなったり、ローマ字入力していて母音が飛んでしまったりします。しっかりした机のような置台が必要です。
開閉はバネが強めで、開いたときにしっかり固定されます。開くときにバネの力はそこそこのものです。取り落とし注意です。
開いてしまえばしっかり固定されていて、持ちやすいです。
CTRLキーもSHIFTキーも左右にあります。AltやEscやSymやBSやDelなどのキーもちゃんとあります。
Jota+でCTRLキーショートカットを設定しているのですけれど、最初から普通に使えました。うん、実用。
右側はカーソルキーも使いやすく、素晴らしいキーボードだなと思うのですけれど、
左側、AキーとCAPSキーの間にバックスラッシュキーがあります。QキーとTabキーの間はバッククォートキーを押し込めてあり、ZキーとShiftキーの間に二つの中かっこキーを入れています。なんじゃこりゃ、アルファベットキーを真ん中に寄せたかったのかしらん。
ローマ字かな入力をしていると、母音Aの場合に頻繁にバックスラッシュキーを押して打ち間違えます。またm¥ちg¥えた!みたいになります。
机に置いて打っているとこの配列も悪くないのですけれど、立って両手持ちだとなかなか慣れずまだ打ち間違えをしてしまいます。
でも、記号キーや機能キーが省略されていないのは本当に良いものです。sshで入ってvim使って快感、という感じです。
開閉が固いのも慣れればもう少し上手にできるようになるでしょう。側面カーブガラスなので意図せずタッチしてしまうことが多いのも、使いにくいけどコンパクトな筐体のためだから仕方ないかと納得するようにしています。
Pixel 3a XLで使っていたイヤホンTaoTronics TT-BH07をペアリングしたら音が出ません。仕方なくスピーカーで聞いたら曲によってノイズが乗ります。でも大丈夫、イヤホンジャックがあるのでそちらに別のイヤホンを差して聞いたら音質良く聴けました。BLuetoothイヤホンはまた別のを使うことにします。
COSMO Comunicatorみたいにバッテリーの減りが異様に早いようなことはなく、むしろ良く保つように思えます。そういうわけで、COSMO ComunicatorからF(x)tec Pro1にメインのキーボード機を交代しました。
キーボードを開けると、自動で横画面になるのですけれど、これは設定で変更できます。
たいていのアプリは縦長画面が標準的なので、キーボードを出して縦持ちして、カーソルキーでスクロール操作などをすると快適です。これもメイン持ち歩き機にした理由の一つです。COSMO Comunicatorで縦持ちは大きく重く持ちにくいし、筐体の縦横で自動縦横表示変更できず手動指定か別アプリで設定制御かが必要になるのでこういう使い方に向きませんでした。F(x)tec Pro1は縦画面での扱いやすさがあります。
落下防止に、とりあえずヒンジにストラップを付けています。閉じたときに少し隙間ができてしまいますけれど、落とすよりはいいかな。強度はまだよく分かりませんけれど、取れたりしなさそうです。
使い勝手は良いです。シャッターボタン長押しでカメラが立ち上がるし、ホーム画面からのショートカットキー長押しでアプリ起動の設定もできるので、慣れてくるとどんどん手になじむ感じがします。
そういうわけで、期待していなかった割にいいじゃん!と使っています。
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