GCP(Google Cloud Platform)でMinecraftサーバーを小一時間で作成、一年間は無料
GCP(Google Cloud Platform)が便利そうとのことで、試してみます。
気になるのは料金、Google Compute Engineの下から二番目のマシンタイプあたりだと、DTIのServersmanのワンコインVPSよりずいぶんまともに動きます。これだと、1年間トライアル$300 の無料クレジットの範囲内に収まるでしょう。
Minecraftのバージョンが1.12.1に上がったので、今まで立てていた1.12のサーバーにつながらなくなりました。ワンコインVPSで遅くてうまく動かずよく落ちます。じゃあとりあえず、GCPでマイクラサーバーをさくっと立ててみます。
これが、試してみると恐ろしいほど簡単にできます。調べながらやってみて、小一時間でサーバーが立ちます。
手順は公式にGoogle Compute Engine での Minecraft サーバーのセットアップ | ソリューション | Google Cloud Platformというページがあるくらいです。そちらのページは外部公開して50人程度のユーザーなら普通に動くお大尽有料仕様で、SSD追加したり自動バックアップしたりと実用向けです。
ここでは、公開してサービスするサーバーというより、身内数人でマルチプレイをする程度にしておき、公式のソリューションドキュメントよりさらに簡単に、慣れたら数分でサーバーが立てられるような手順にしてみます。実際やり直したら、10分かかりませんでした。
必要なのは、Googleアカウントです。クレジットカードを登録しますが、無料トライアルが終わると課金されずに停止されますので、支払いにびくびくすることはありません。GoogePlayなどで登録済みなら、そのまま使えます。
まずはGoogle Cloud Platformのサイトで無料トライアルのボタンを押します。
住所や名前、クレジットカードの登録などを確認します。
無事コンソールであるGCPのダッシュボードまで進めたら、プロジェクト(全体の入れ物)を作ります。適当な名前にしておきます。micraとか。
やーめた、となったら、プロジェクトごと削除すればきれいさっぱりなくなります。なるほど素早い開発、何度もやり直すのに向いています。
プロジェクトを作ったら、Compute Engine インスタンスを作成します。これがインターネットサーバーの作成に当たります。
コンソール左側のメニューからCompute Engineを選びます。
インスタンス名は適当に短い名前を付け、マシンタイプをsmall(共有vCPUx1)に変更します。
そのまま作成ボタンを押してしばらく待ちます。
インスタンスができたら、sshで繋げてみます。ブラウザウインドウで開きます。ここが超簡単で、それだけでsshできます。
なにしろ、認証鍵とか自動で準備してくれます。なにこれすごい。
で、つながります。ユーザーもできているし、sudoもできます。なにこれすごい。
これまでありがちな、「はじめてのサーバー、さくらのVPSで最初に必ずやる設定~」、みたいなのがぜんぶ自動でやってくれるという感じです。あわわ。
さて、マイクラのサーバーをたてます。今回1.12.1のサーバーをたてます。
以下の通りのコマンドをコピーして、[Shift+Insert]で貼り付けて[Enter]していけばいいだけです。
sudo apt-get update sudo apt-get install -y default-jre-headless mkdir ~/minecraft cd ~/minecraft/
ダウンロードするサーバーは、https://minecraft.net/en-us/download/serverで、DOWNLOADリンクのアドレスをコピーします。1.12.1でなくもっと新しいのが出たらそこだけ変えればいいでしょう。
wget https://s3.amazonaws.com/Minecraft.Download/versions/1.12.1/minecraft_server.1.12.1.jar
ダウンロードできたら、初回起動です。すぐ終了するので、EULAに同意する必要があります。
java -Xms1G -Xmx7G -d64 -jar minecraft_server.1.12.1.jar nogui cat eula.txt sed -i -e 's/eula=false/eula=true/' eula.txt
好きなseedを使いたい場合は、以下の通りです。たとえば1483524782を使うなら、
echo -e "\nlevel-seed=1483524782\n">>server.properties
という感じです。
sudo su
screen -S mcs java -Xms1G -Xmx7G -d64 -jar minecraft_server.1.12.1.jar nogui
これでマイクラサーバーが起動しました。
で抜けます。[CTRL+a][d] exit
マイクラサーバーを停めるには、
sudo su
screen -r mcs[CTRL+C]
exit
です。
再度マイクラサーバーを起動するのは、
cd ~/minecraft sudo su
screen -S mcs java -Xms1G -Xmx7G -d64 -jar minecraft_server.1.12.1.jar nogui
ですね。[CTRL+a][d] exit
さらに
exit
で、sshが終わります。
マイクラサーバーは動いたので、公開します。
GCPコンソールの左メニューからVPCネットワークを選び、外部IPアドレスを選択します。
エフェメラルから静的に変更します。名前を適当につけて予約して、切り替わるまで数秒待ちます。
次にファイヤーウォールルールを作成します。これもGCPコンソール左のメニューkら選びます。
ファイヤーウォールルール作成ボタンを押して一つ作るだけです。
ルール名は適当につけ、方向は上りを選んだままにしておきます。許可のルールです。
まず、ターゲットはネットワーク上のすべてのインスタンスにします。ひとつしかインスタンス作っていませんから。
次に、ソースIPの範囲は必要な範囲にしました。自分と家族がつなげるようなので、CMANでIPを確認して、適当な範囲にしておきます。
特に範囲を絞らないなら、0.0.0.0/0と入れておけばどこからでもつながります。
指定したプロトコルトポートは、
tcp:25565
と入れます。PC版Minecraftではこのポート番号です。
作成ボタンを押したら、できましたよ。マイクラサーバー立ちました。
PC版マイクラを起動します。
外部IPアドレスのメニューを選んで、IPをコピペします。
いつものようにマイクラでマルチプレイでサーバーを追加します。
というわけで、つながりました。
簡単にもほどがあります。すごいな。
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コメント
すいません、質問したいことがあるのですが、op権限を付与するにはどうしたらよいのでしょうか?
投稿: | 2017/12/04 17:34