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2015/03/31

Chromebookでローカル動作するアプリをセルフ開発してみる

Chromebookのいいところのひとつに、Chromebookで動作するアプリをChromebookで開発、ビルドできることがあります。

別途Mac OSコンピュータや、Windows PCは必要ありません。Chromebookが1台あれば、Chromeアプリを作成し、動かすことができます。
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前々回、Chrome拡張を作りましたが、あれはブラウザのバーに常駐するものでした。これを少し変更して、ブラウザを立ち上げなくても、ローカルで動作できるChromeアプリを、Chromebookで作ってみます。
厳密には、動作確認時に、Windows PCで改行コードが意図した通りに変換できているか確認したり、Chromebookで設定した項目が引き継げているか確かめているので、Chromebookだけで作成することにこだわっているわけではありません。ただ、普通にできるのと、まともにできないのは大きな違いのように感じます。

さて、Chromeブラウザしか動かずオンライン接続していないとほぼ使い物にならないと言われるChromebookですけれど、通常のブラウザ画面とは別に、ローカルで動作するChromeアプリも作成することが可能です。

基本的にはChrome拡張と同じような感じで作成していきます。
Chromebookのローカルドライブである「ダウンロード」に作成するアプリ用のフォルダを掘り、その中に、manifest.jsonを作成します。ぼくはCaretというアプリをテキストエディタとして使って作成しています。
まずbackground.jsというスクリプトを作成します。ここからhtmlをまず開きます。今回はsjispad.htmlというファイルを開いています。この中で別ファイルのスクリプトsjispad.jsをよみこんでいます。
このスクリプトにアプリの処理を書けばよい、ということのようです。

早速試行錯誤してみます。非同期apiというのがなかなか分かりにくいです。

さて、スクリプトを書けたらまずローカルでテストします。Chromeブラウザの[その他のツール]-[拡張機能]の画面を出します。デベロッパーモードのチェックを入れると、開発者用メニューが出てきます。ここで[パッケージ化されていない拡張機能を読み込む]でフォルダを指定すると、manifest.jsonを読んでアプリをメニューに登録してくれます。エラーのあるときは表示されるので、manifest.jsonの内容など修正していきます。

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無事動きました。

ここで、[拡張機能のパッケージ化]でパッケージファイルを作成することができます。

前々回のChrome拡張もそうだったのですけれど、パッケージファイルで運用するより、Chromeウェブストアに上げてしまった方が管理が簡単でした。Chromeウェブストアで公開するには、最初に$5必要ですが、Chromeウェブストアからインストールしておけば、どのデバイスでもChromeでログインすれば同じアプリが使えますし、アップデートも自動でしてくれて、面倒がありません。

そういうわけで、自分しか使わないだろうけれど、Chromeウェブストアに上げて公開します。バグだらけのときは限定公開にしておけば、リンクを知らなければインストールできないので安心でしょう。

デベロッパーダッシュボードから、アップロードします。アプリを作成していたフォルダをzipにしてアップロードします。これがソース一式です。(MITライセンスにしておきました)
スクリーンショットやプロモーションタイル画像が必要になります。これもChromebookで作成します。pixlr Editorで指定の大きさにスクリーンショットが画像を変換したり作成したりしてアップロードしました。

どりあえず作成したアプリに、設定画面を付け加えます。フォントの大きさくらい変えたいよな、というのと、改行コードを選んでテキストファイルに保存したかったからです。


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設定はローカルストレージに保存されますが、syncにしておけば、各デバイスをまたいで設定値を利用できるようです。
ついでに入力中のメモ本文をローカルストレージに自動保存しておくようにします。こちらは容量の壁に当たらないように、syncでなくlocalにしておきます。そのデバイスでしか読み込めませんが、十分でしょう。

Chromebookで、シフトJISで保存できるメモ帳もどきを自作できました。


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Shift-JIS pad


自分で使う分にはこれで十分です。こんな風に、比較的気軽にChromebookではローカルで動くアプリを作成することができす。ブラウザしか動かない不自由なマシン、という購入前の印象と、自分で好きにアプリを作って動かせるコンピュータという、実際に手にして使ってみてのChromebookの印象はずいぶん違うものです。

楽しいマシンです、Chromebook。

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2015/03/17

ChromebookでAndroidアプリを動かす!

さて、ようやくChromeウェブストアではアプリが足りない場合の話です。自分で開発することもできるでしょうけれど、たとえばAndroidで日常利用しているアプリがChromebookでも動けばいいのに。

…動きます。ChromebookでAndroidアプリ。


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App Runtime for Chrome (Beta)というのがすでにChromebookには組み込まれています。AndroidでもChromebookでも動くアプリは、公式にChromeウェブストアに公開されているものはまだ、Duolingo, Evernote, Sight Words, Vineの4つしかありませんけれど。

仕組み自体はあります。あとは、今後Androidアプリの方で、両対応が広がれば、Chromebookでも豊富なアプリが動作するというわけです。

でも、今、自分が愛用しているアプリを使いたい時は?
既存のAndroidアプリを、Android端末上でChromebookで動くように変換するアプリがあります。それをChrome拡張のデベロッパーモードで動作させるツールがあります。自力で変換することは可能ということです。
なんかヤバそうな話になってきましたね。ヤバい話がだめな場合はここでお帰りください。


さて、早速試します。
ARChon Runtime for Chromeです。
該当のプラットホームのものをダウンロードします。acer Chromebook 11の場合は、Intelで64bitのものになります。
ARChon Custom Runtime 1.2 - x86_64
で試しています。十分実用です。

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まずはChromeのメニューでその他のツール - 拡張機能の画面を出します。
右上のチェックボックス □デベロッパーモード のチェックを入れるだけです。開発者用のメニューが表示されるようになります。チェックを外せば元通りのメニーに戻ります。
Windows版Chromeでこれやって不安定になったって?Chromebookでは安定しています。

ダウンロードしたARChonのZIPをローカルで解凍して、[パッケージ化されていない拡張機能を読み込む]のボタンからフォルダを指定します。

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なにやら警告が出ています。ここは気にせずどんどん進めます。

次に、Androidアプリです。
ARChon PackagerをAndroid端末にインストールします。
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Android端末側でARChon Packagerを起動します。

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インストールしているアプリから(Installed apprication)を選びます。

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アプリを選択すると、次の画面になります。
ここで、携帯用画面かタブレット用画面か、縦長か横長かを選びます。タブレット用画面で横長が適当でしょう。

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ここで、もしそのアプリでChromebookのローカルストレージやSDカードの読み書きをする必要があるなら、チェックをつけます。あまり使わなさそうならチェックしない方が運用が楽です。起動のたびに、読み書きするフォルダを指定する一手間が増えるためです。


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すぐに変換が完了しました。
SHARE CHROME APPRICATIONボタンを押してGoogleDriveを選び、できたzipファイルを保存します。保存が終了したら、Android側のアプリは終了です。

Chromebookのファイラーを見ると、Googleドライブにそのzipファイルがすでにできています。なんて簡単なんだ。
zipをダブルクリックして解凍して出てきたフォルダを、ローカルのダウンロードフォルダに入れます。たくさんアプリをARChonで動かすなら、サブフォルダにした方が見やすいかもしれません。

とりあず、gEditorとDroidWingを変換してみました。日本語テキストエディタとeb/epwing辞書アプリです。
Chromebook側は、先ほどのChrome拡張機能の画面で、解凍したフォルダを[パッケージ化されていない拡張機能を読み込む]で指定します。

CHromebook画面左下のアプリメニューに登録されました。
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早速起動してみます。本当にちゃんと動くのでしょうか。

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DroidWIngちゃんと普通に動きます。素晴らしい。


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gEditorも動きました。なんだ、シフトJISも楽勝だったんだ!

そうそう、AndroidのMENUボタンは、ChromebookだとCtrl+ESCです。メニューボタンがなくてもあわてなくて大丈夫です。

こんな感じで、Chromebookは超実用品です。

※2015/04/03 Google公式のツールARC Welderが公開され、より手軽になりました。これでAndroidアプリをChromeで動かせる動きはさらに進みそうです。

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アプリでChromebookを使い倒す

Chromebookは実用品です。

標準のアプリや、Chromeウェブストアにたくさんあるアプリで、一通りのことはできます。
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よく使うのは、

Secure Shell
とりあえずこれでなんでもできますね。

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Chrome リモート デスクトップ
Mac miniには、これでばかり入っています。物理接続のディスプレイを見ることはまれです。
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Pixlr Editor
画像編集アプリは色々あるようです。定番のこれを使っています。
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KeePass Chrome
パスワード管理定番のKeePassも動きます。
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File System for Dropbox
Chromebook標準のファイラーに、Dropboxをマウントできます。便利です。
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Caret
定番、おすすめのテキストエディタです。シフトJISは前回のエントリ通りです。
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RPN Calculator
RPN電卓も普通にあります。
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Text
テキストエディタです。
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えあ草紙・青空図書館
青空文庫の読書アプリです。
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OneDrive
MS純正OneDrive。
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Google純正のGMAIL等は言わずもがなです。もちろんオフラインでも使えます。
Googleマップは、Windows上のブラウザだとメモリ食いで動きがイマイチとか思っていましたけれど、Chromebookでは極めて快適に動きます。ぼくは安売りしていた2GメモリのChromebookですけれど、Windowsではありえないくらい余裕で動作します。高速・安定・セキュア・手軽は本当です。

Chromeウェブストアはすでに充実しています。でも、さらにアプリは追加可能です。次のエントリに続きます。

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ChromebookでシフトJISテキストファイルを保存するChrome拡張を作る

Cbook51
Chromebookでは、ローカルのテキストファイルを作成・編集するアプリも色々あるようです。
CaretやTextといったアプリを使わせて頂いています。

Chromeウェブストアを見れば、たくさんこの手のアプリが並んでいます。

ただ、作成されるテキストファイルがUTF-8になるのがちょっと困っていました。確かに標準的な形式ですけれど、ぼくはHP200LXのLEで読みたいときがあるので、いわゆるシフトJISがいいのです。
HP200LXのSDにChromebookでコピーしてから、HP200LX側で、nkfやhtoxを利用して変換すれば済みます。でもmaxdos経由や生DOSでないとメモリも足らないし、時間も少しかかるので、使い勝手がよくありません。
少し検索しても、簡単にシフトJISでテキストを保存してくれそうなアプリを見つけられませんでした。

ブラウザをテキストエディタにできるURIもshift-JISにして試してみました。
ブラウザが簡易エディタに
これだとシフトJISで保存できたけれど、余計なタグがたくさん付いてしまい、除去するのが面倒でした。

なければ作ってしまえばいい、というわけで、初めてChrome拡張とやらを作ってみることにします。なにしろJavaScriptなんて一度も書いたことがありません。ググって参考になりそうなアプリの吐き出し部分のcharsetでもいじればいいのかと思っていたので、気軽に作り方を調べます。
公式サイトにサンプルとかあるみたいです。あとはテキストをシフトJISで保存できればいいじゃん、などと思ったものの、JavaScriptからシフトJISテキストを出力するサンプルとか見つけられませんでした。どうやら、JavaScriptの文字列は内部的にはUTF-16で、UTF-8に変換するのは標準で簡単にできるもののようです。

文字コード変換ライブラリを見つけました。素晴らしい!
ぽりごんさんのJavaScriptで文字コード変換ライブラリ作ってみた | 圧縮電子どうのこうの
polygonplanet/encoding.js · GitHub
このencoding.jsを使わせてもらうことに決めます。MITライセンスのようです。

なんかわからないけど、簡単に使えそうです。


// string to array 文字列を配列に変換
var unicodeArray = Encoding.stringToCode(memo);
// encode shift-JIS encoding.jsでシフトJISに変換
var sjisArray = Encoding.convert(unicodeArray, 'SJIS', 'UNICODE');

これで、シフトJISに変換してくれます。簡単!
これでいけるはず、と試すと、どうやら配列で返ってきます。stringにもできるようです。でもそれを出力しようとしても、なかなかうまくいかずに苦戦します。へえ、JavaScriptって、昔はローカルファイルを扱えなかったけど、今はできるんだ。

// Create a FileWriter object
if (memo.length) {
window.URL = window.URL || window.webkitURL;
var blob = new Blob([outBuffer], {type: 'application/octet-stream'});
var lnk = $id("download");
lnk.download = filename;
lnk.href = window.URL.createObjectURL(blob);
}

全くわけもわからず試行錯誤の結果、とりあえず動くものが出来ました。

せっかくシフトJISに変換しても、stringに入れてしまってはだめで、バイナリで扱ってやるのか。


// make file
var len = sjisArray.length;
var outBuffer = new ArrayBuffer(len);
var outView = new Uint8Array(outBuffer);
for(i=0 ; i <len ; ++i) {
outView[i] = sjisArray[i];
}

拡張機能にするのは、Chromeブラウザ上でフォルダを指定するだけです。簡単だー。

Chromeのバーにアイコンが常駐し、アイコンクリックするとメモを打ち込めます。
ここにUTF-8で作っておいたテキストからコピペして、saveボタンをクリックすると、ダウンロードリンクが生成されるというものです。

Cbook55

ダウンロードリンクをクリックすれば、ローカルにファイルを保存できます。

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このときファイルダイヤログが出るので、ファイル名を変更することもできます。

Cbook57

デフォルトは「memo20150317.txt」のような形式です。

Cbook52

インストールは、Chromeメニュー - その他のツール - 拡張機能の画面を出して、そこにsjismemo.crxファイル(右クリックで名前つけて保存してください)をドロップするだけです。自分用なのでChromeウェブストアに登録もせず、手元でパッケージ化しただけです。

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crxファイルはzipファイルなので、拡張子を.zipに変えたら、解凍して全ソースを見られますし、修正してChromeブラウザ上でパッケージ化も簡単にできます。

あー、やった。ChromebookでもローカルにシフトJISテキストを普通に保存できました。

Cbook54


次のエントリに続きます。Chromebookが実用になるのはまだこれからです。

Chromeウェブストアで公開しました。(03/20/2015)

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2015/03/16

64bit OSでapptoutをビルドする

Chromebookはインストールできるアプリケーションソフトは基本ローカルアプリではなく、Webアプリやブラウザの拡張機能となります。
デベロッパーモードに移行するのも楽しいですけれど、ブラウザ上で過ごせる環境や、Webアプリで済んでしまうというのは今時の流儀なのかもしれません。

つまりは、個々の端末ではなく、クラウド側で処理が行われるようにすればいいわけです。振り返ってみると、PCでも、それこそRaspbery Piでも、ローカルでやっていることで独自の処理というのは限られています。
ぼくの場合は、HP200LXで書いた時記をはてなにアップしたり、Google CalendarのデータをHP200LXのAppointmentsに自動追加したりといった処理になります。これはテキストファイルの文字コードの変換や、apptoutとスクリプトでの処理で、HP200LXでもできるようにしているけれど時間がかかるので主にPCで実行しています。

インターネット上のサーバーで、apptoutが動けば移行は可能です。そういえばなんでそうしなかったんだっけと思い出すと、32bitのLinuxではmake一発でビルドして動くapptoutが、64bit版のCentos6.5でadb更新が正常にできなかかったからだと思い出します。

64bit OSだと期待したように動かない理由は分かりませんけれど、ソースは公開されてPDS宣言されているので、分からないなりに試すことくらいはできるでしょう。

K's Indexのソフトウェアダウンロードでソースが公開されています。
apptout-0.86b.tar.gz (30KB)をダウンロードして解凍します。
64bit OSになって、32bitとの違いというと何だろう。ポインタが64bitになるとかかな。ググると、longが32bitから64bitになるらしいです。そうなんだー。よくわからないや。
apptout.hのtypedef struct DBHeader{に、 long iLookUpSeek; とあります。この辺とかかな。うーん、わからない。


で、ソースのlongをすべてintに置換してみます。この辺りで動くものかどうか試してみます。
tgzに固めて、64bit Linuxのサーバー上にコピーして、tar zxvf apptout-0.86b_64.tgzしてcd apptout-0.86b_64してmakeします。

動作確認してみます。おお、手許のデータでは、無事adbが更新されてレコード追加できたぞ。
良く分からないけど、動いたみたいだから、しばらくこれでいってみよう。

そんな感じで、これまでローカルで実行してきた処理を、インターネット上のサーバーで動作するようにしていけば、Chromebookでも日常支障がなくなってくるかもしれません。
ワンコインvpsや千円程度のvpsを契約していて、そちらで実現してみました。月に5百円程度のサーバーでも、自分のための処理なので全く問題ありません。

今回はChrome OSの流儀に自分の運用を合わせて、Chromebookでも日常作業できるようにする方向でした。

そんなこと言っても、vps上に今ローカルで使っているアプリを全部構築するなんて現実的じゃないよ、ChromeウェブストアのWebアプリやブラウザ拡張機能じゃ全然足りないよ、という話の対応については次回エントリです。

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2015/03/12

ChromebookのChrome OSウインドウでubuntuやDebianを動かす

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「Chrome OSウィンドウ内でLinuxが動く」というは気になっていて、ChromebookはHP(ちょっと古くてArmで遅いけど見た目いい)かacerか(acer前モデルc720は高速でみんな楽しくハック対象機種)と検討していたところ、amazonタイムセールacer Chromebook CB3-111の2GB版が安売りしていました。重量1.1kg弱の最新ノートPCで2万円台なら十分遊べると、ポチります。翌朝、数時間でセール品は売り切れになっていましたけれど、その後販売価格が下がってきて、また買いやすくなっているようです。

当日配達されすぐに使い出します。実のところ、Chromebookは開発者モードでハックしなくても、十二分に実用品だと気付かされました。あれ、ブラウザしか動かないOSでGoogle縛りでそんなに軽量でなく価格も安くない、だからゴミだと思っていたのに、すげーいいです。PCは別に持っている前提で、Chromebookは、高速ノーメンテで使いやすいヤツでした。
ちなみに日本語キーボードモデルだったので、確かに右端あたりは変則で気持ち悪いです。タイプミスにはならないのですぐに気にならなくなりました。むしろ、CtrlはAの横に標準で設定できるのが助かりました。
Chrome16


スペックは低めのはずなのに、chromeが高速でビュンビュン動く感じが心地良いです。毎月第二水曜日以降、WindowsUpdateを終わらせなければいけないような気がかりは皆無です。画面も普通に見やすく、notoフォントですけれど読みやすいです。
Chromebookを買ったら、GoogleDriveが100GB 2年間タダでついてきました。DropboxとOnedriveは使ってるけど、Google DriveなんてGoogleアプリのデータの置き場所くらいしか利用していませんでしたけれど、Chromebookの標準ファイラーでは、ローカルストレージの「ダウンロード」に入れたものをひょいと隣のツリーのGooge Driveに入れればいいだけなので、ローカルドライブと同等の使い勝手です。

気軽に日用できる道具、です。
宿泊出張等の外出時に持ち出すのは、もちろんlet's note RZ4がいいですし、日帰りならWindowsタブレットもいいでしょう。高速安定な無線LAN環境が確保されていれば、Chromebookはめっちゃ使えるヤツです。しばらく放置していたからと言ってUpdateが数十個というような悩みはありません。

でも、せっかくだからLinuxの他のディストリビューションを入れてみようと思います。Chrome OSが使えるヤツだと気づいたので、Chrome OSウインドウ内でdebianかubuntuを動かして、vimとか使えれば十分じゃないかと思います。
既に去年から日本語の情報もあるようですし、日経Linux3月号に大橋 源一郎さんの記事も出ているらしいです。

「デベロッパーモード」というのがあるらしいです。がちがちセキュアなChromebookだと思っていたのに、これはなんだろうと思ったら、The Chromium ProjectsのDeveloper Modeページに詳細な説明がありました。なるほどー。ひっかかっていた疑問が氷解しました。Google Chrome OS デバイスは、「セキュア」かつ「オープン」でなければならない、という二つの要件をよく検討してデザインされたものでした。

デベロッパーモードにすることで、たとえばubuntuや、オープンソースのChromium OSを自分で好きなようにカスタマイズして、Chromebookに入れることができます。でも一般ユーザー(と開発者)の安全のため、モード変更には5分かかり、ユーザー設定データは全消去され、デベロッパーモードでの起動時には必ず警告画面が出て、CTRL+Dを押さないと20秒後にbeep音が鳴り響きます。

Chrome01

デベロッパーモードとブートの概要については、Chrome OS Verified Boot (presented by one of the Chrome OS engineers at the University of Utah, Feb 2012.)がとっつきやすかったです。

実際に各boot modeで操作するには、Verified Boot Presentationがboot modesやcrossystemの説明がまとまっていて読みやすかったです。

さて、実際にやってみます。
事前に、リカバリメディアを作成しておきます。4GBのSDが余っていたのでそれを使いました。
Chromeウェブストアから純正ツールのChromebook リカバリ ユーティリティを入れて、SDかUSBメモリでリカバリメディア作成しておきます。機種を指定して作成するので、正常動作中に作っておくのが自動で選択できて一番楽です。ぼくは後で使うことになりました。

まずはリカバリーモードで起動します。ESC と F3(Refresh)キーを押しながら電源オンです。
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英語で表示されるので、左矢印で日本語を選べます。右で進めると沢山の言語で表示されて、面白いです。
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ここでCTRL+Dを押し、ENTERを打てば、デベロッパーモードに移行開始します。5分間待たされて、ユーザーデータと設定が消去され、再起動します。
Chrome02

さあ、これでGoogleやメーカーのサポートには頼れずに、自分でなんとかすればいい世界に入れたわけです。
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デベロッパーモードのChrome OS上で、最初から設定です。と言っても、言語と無線LAN接続設定して、gmailアカウントでログインするだけですけれど。

あれ、じゃあChromebookの通常の初期設定と一緒のようです。デベロッパーモードと言っても、この時点ではまだ環境に手を入れていないので、整合性確認された一般モードと同じように動きます。
ちなみに、デベロッパーモードでリカバリをすると、この時点の環境に戻ります。~/Downloadsは消去されているので、やり直しです。デベロッパーモードのままでリカバリもできるわけです。リカバリしても、デベロッパーモードのままなので、サポートなしで自分でなんとかする世界です。スペースバーを叩いて一般モードに戻っていく道もありますけれど、例によって5分待たされ、全消去されてやり直し、ブラウザのみに閉じた世界に逆戻りではあります。

croutonです。
後でもいいけれど、まず、crouton integration extensionを追加しておきます。Chrome OS上でLinuxの他ディストリビューションをウインドウで使うために必要な拡張機能となります。Chromeウェブストアで検索してもでてこないので、リンクをたどって入れます。

https://goo.gl/fd3zcからcroutonをダウンロードします。もちろん、普通にダウンロードフォルダに保存されるわけです。

croutonはchroot環境を簡単に構築するためのスクリプトです。まずcroshターミナル画面をCtrl+Alt+Tで出し、
shell
と入力してroot権限可能なchronosシェルを起動します。ここが一般モードとデベロッパーモードで違います。一般モードでは同様に操作しても、root権限可能なシェルを使えないわけです。

$ sh ~/Downloads/crouton
croutonのオプションは色々あるようです。
Chrome06

Chrome07

$ sh ~/Downloads/crouton -r list
croutonで入れられるディストリビューションの一覧です。ubuntu, debian, kaliのようです。
Chrome08


$ sh ~/Downloads/crouton -t help
オプションでデスクトップ環境等を選べるようです。
Chrome09

Chrome10

Chrome11

まずは定番のxfce4です。
$ sudo sh ~/Downloads/crouton -t xiwi,xfce -r trusty
風呂に入ったらとっくにインストールが終わっていました。ユーザー名とパスワードを入れて完了です。
Chrome12

$ sudo startxfce4
で、全画面で起動し、ウインドウ表示にします。
おお、動いた。とりえあえずsudo apt-get updateとsudo apt-get upgradeを無意識にします。
Chrome13

しかしxfceってどうなのかな、ubuntuだったらunityかな。
chrootのtrustyフォルダ(/usr/local/chroots/trusty)を削除し、やり直します。

$ sudo sh ~/Downloads/crouton -t xiwi,unity,keyboard -r trusty
今度は時間がかかりました。
あー、ubuntuっぽいね。日本語環境も入れて、と。うーん。
unity慣れないなあ。
Chrome00

そもそもXとかいらないんじゃあ…。一式あると便利なのかなあ。

$ sudo su ~/Downloads/crouton -r wheezy -t xiwi,keyboard,audio,lxde-desktop
容量の一番少なくて一式あるのはこんなもんかな。debianで、lxdeにしてみよう。

Chrome15

$ sudo startlxde
ああ、これでいいや。
日本語化しなきゃ。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
$ sudo apt-get install vim nkf lv
$ sudo apt-get install locales
$ sudo dpkg-reconfigure locales
$ sudo aptitude -y install task-japanese
$ sudo aptitude -y install task-japanese-desktop ibus-mozc
とかかな。ぼちぼち調べて試していこう。

vimでタイムスタンプ入れるのは、確か…。
Vimで現在日時を自動的に挿入する方法 - 結城浩のはてな日記
これこれこんな。

他のLinuxディストリビューション入れると、色々なノウハウをそのまま使わせてもらえばいいので、やっぱり助かります。

一方、Chrome OSで行く道もあります。この場合、ローカルで日常やっている作業をクラウドやインターネット上のサーバーで処理できるようにしていくことになり、これはこれで面白い道です。そちらはまた別のエントリにします。


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