64bit OSでapptoutをビルドする
Chromebookはインストールできるアプリケーションソフトは基本ローカルアプリではなく、Webアプリやブラウザの拡張機能となります。
デベロッパーモードに移行するのも楽しいですけれど、ブラウザ上で過ごせる環境や、Webアプリで済んでしまうというのは今時の流儀なのかもしれません。
つまりは、個々の端末ではなく、クラウド側で処理が行われるようにすればいいわけです。振り返ってみると、PCでも、それこそRaspbery Piでも、ローカルでやっていることで独自の処理というのは限られています。
ぼくの場合は、HP200LXで書いた時記をはてなにアップしたり、Google CalendarのデータをHP200LXのAppointmentsに自動追加したりといった処理になります。これはテキストファイルの文字コードの変換や、apptoutとスクリプトでの処理で、HP200LXでもできるようにしているけれど時間がかかるので主にPCで実行しています。
インターネット上のサーバーで、apptoutが動けば移行は可能です。そういえばなんでそうしなかったんだっけと思い出すと、32bitのLinuxではmake一発でビルドして動くapptoutが、64bit版のCentos6.5でadb更新が正常にできなかかったからだと思い出します。
64bit OSだと期待したように動かない理由は分かりませんけれど、ソースは公開されてPDS宣言されているので、分からないなりに試すことくらいはできるでしょう。
K's Indexのソフトウェアダウンロードでソースが公開されています。
apptout-0.86b.tar.gz (30KB)をダウンロードして解凍します。
64bit OSになって、32bitとの違いというと何だろう。ポインタが64bitになるとかかな。ググると、longが32bitから64bitになるらしいです。そうなんだー。よくわからないや。
apptout.hのtypedef struct DBHeader{に、 long iLookUpSeek; とあります。この辺とかかな。うーん、わからない。
で、ソースのlongをすべてintに置換してみます。この辺りで動くものかどうか試してみます。
tgzに固めて、64bit Linuxのサーバー上にコピーして、tar zxvf apptout-0.86b_64.tgzしてcd apptout-0.86b_64してmakeします。
動作確認してみます。おお、手許のデータでは、無事adbが更新されてレコード追加できたぞ。
良く分からないけど、動いたみたいだから、しばらくこれでいってみよう。
そんな感じで、これまでローカルで実行してきた処理を、インターネット上のサーバーで動作するようにしていけば、Chromebookでも日常支障がなくなってくるかもしれません。
ワンコインvpsや千円程度のvpsを契約していて、そちらで実現してみました。月に5百円程度のサーバーでも、自分のための処理なので全く問題ありません。
今回はChrome OSの流儀に自分の運用を合わせて、Chromebookでも日常作業できるようにする方向でした。
そんなこと言っても、vps上に今ローカルで使っているアプリを全部構築するなんて現実的じゃないよ、ChromeウェブストアのWebアプリやブラウザ拡張機能じゃ全然足りないよ、という話の対応については次回エントリです。
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