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2015/01/31

EPSON PULSENSEを非対応機種で使う

前回エントリのmio FUSEはトレーニング心拍計として手軽で使いやすいものでした。
Miofuse11

EPSON PULSENSEもまた、胸バンドセンサー不要で、正確な心拍計です。
Pulsense11


mio FUSEと、PULSENSE PS-500Bを左右の腕に装着して使っています。似たような機能のようで、性格がはっきり分かれる二機種です。

mio FUSEはトレーニング用ハートレートモニタです。胸バンド苦手な自転車乗りなどにおすすめです。ANT+も対応しています。
PULSENSE PS-500Bは、より省電力で、終日常時表示脈拍計兼時計として利用できます。日常の運動不足のモニタなどによいのかもしれません。

腕バンド式では比較的正確なmioとPULSENSEですが、脈拍数算出傾向はだいぶ違います。

mio FUSEは最大心拍が正確に出ます。数値が不安定なときは、低めに押さえて表示する傾向にあります。毎秒ダイレクトに変化に即応して数値が増減します。
PULSENSE PS-500Bは、mio FUSEほど毎秒表示が変化するわけではありません。mio FUSEが低すぎる値を表示していても、PULSENSE PS-500Bはそこまで一気に下がりません。
一方、mio FUSEに比べると、PULSENSE PS-500Bは脈拍数を高めに表示する傾向があります。最大心拍数は、トレーニングの際に計算の基礎となる大事な値なので、不当に高い心拍数を出されるのは困るのですけれど、PULSENSE PS-500Bは、どう見てもmio FUSEよりずっと高い値を表示することが少なくありません。トレニーニングの基礎数値としてPULSENSE PS-500Bの心拍数を使うのはちょっと不安が残ります。

たとえば、小鉄が電車撮影をする間、近所を歩いたり坂を走ったりして試した結果を、runtasticとENDOMONDOの履歴で見てみます。

runtastic  mio FUSEで測定: 平均心拍数90bpm 最大心拍数139bpm
Miofuse14

runtastic  PULSENSEで測定: 平均心拍数98bpm 最大心拍数168bpm
Pulsense14


ENDOMONDO  mio FUSEで測定: 平均心拍数102bpm 最大心拍数142bpm
Miofuse13

ENDOMONDO  PULSENSEで測定: 平均心拍数99bpm 最大心拍数153bpm
Pulsense13

ENDOMONDOでは、操作ミスで片方3分ほど停めてしまったので、平均心拍数は正確な比較にはなっていません。なんとなくの傾向程度の参考です。

ともに、安静時の脈拍数は、驚くほど一致しています。たとえば片方が69から68になれば、ほぼ同時に69から68になって驚くほどです。


脈拍数値の傾向は、利用想定からくるもののようにも感じます。運用時のモード設定は、それ以上に利用想定の違いを感じます。

mio FUSEはトレーニング時にハートレートモニタのモード(トレーニングモード)にし、トレーニング終了したら歩数計のモード(全日モード)に戻す使い方になります。
ぼくはトレーニングモード時にmio FUSEを常時表示点灯しているので、ハートレートモニタとしては10時間程度しか電池が保ちません。標準の表示オフなら20時間保つようです。

EPSON PULSENSEは、省電力に勝っており、終日脈拍計をオンにしていても電池は保ちます。

もっとも、PULSENSE PS-500Bは、液晶表示なので、脈拍数を最大表示にしていても、自転車走行中には見られるようなものではありません。信号待ちでも、夕刻夜間だと全く見えません。シングルタップでバックライトが点きますけれど、暗いもので、点いたかどうかも分かりにくいです。
仕方なく、スマートフォンをハンドルにマウントできるようにしています。もっとも、操作は法律違反ですから、常時表示できるアプリを利用する必要があります。

mio FUSEの明るい表示は見やすいです。アプリから、右腕用左腕用の表示切替や、トレーニングモードのみ常時表示の設定が可能です。
Miofuse12

PULSENSE PS-500Bは運動中は見にくいですが、室内などで落ち着いた状態で見るのなら問題はありません。何より、時計の常時表示が出来るのがmio FUSEと比べて優れている点です。腕時計代わりに使えないこともありません。mio FUSEではワンタップが必要になるので、ここは大きな違いです。
また、メール着信や電話着信の連携も出来ます。
Pulsense12


さて、注意点があります。
どちらも、スマートフォンと接続して利用する想定になっています。アプリから本体の設定をします。(PULSENSE PS-500BはPCでも可能です)

Android4.4以上のスマートフォンが必要です。(iPhoneでもいいらしいですが、未検証です) Bluetooth LEでの接続ということもあるのでしょうか、どうも接続に癖があります。なかなかうまく認識しなかったりすることも珍しくありません。
特にPS-500Bのファームウェアは最新に上げましょう。現在01.10のようです。

mio FUSEは、アプリからペアリングすることくらいで、おかしかったら再起動くらいしかやりようもないのですけれど、PULSENSE PS-500Bは機種やアプリによっては操作が異なる場合があります。

なお、PULSENSE PS-500Bは公式サイトで対応スマートフォンが明記されていて、それ以外は非対応となっています。それどころか、公式アプリPULSENSE Viewは「対応機種が限られておりますので必ず動作確認機種一覧でご確認ください。」となっています。

動作確認機種一覧は現在PDFで公開されています。これが驚くほど少ないです。しかも「以下の対象機種意外では動作しません」と朱記されています。おいおい。
今日現在で、
NTT docomo
SC-01F GALAXY Note 3 (Android4.4)
SC-02F GALAXY J (Android4.4)
SC-04E GALAXY S4 (Android4.4)
SC-04F GALAXY S5 (Android4.4)
au
SCL22 GALAXY Note 3 (Android4.4)
SCL23 GALAXY S5 (Android4.4)
SOL25 Xperia ZL2 (Android4.4) ※1使用環境によってはペアリングが切れる、再接続しない現象
STL22 HTC J One (Android4.4)
Apple
iPhone 4s (iOS7.1 - )
iPhone 5 (iOS7.1 - )
iPhone 5c (iOS7.1 - )
iPhone 5s (iOS7.1 - )
Google
Nexus 4 (Android4.4)
SAMSUNG
GALAXY Tab 8.4 (Android4.4)
OnePlus
OnePlus One (Android4.4)
LG
LG G3 (Android4.4)※1使用環境によってはペアリングが切れる、再接続しない現象

2014年12月19日現在だそうです。

動作確認機種の公開は歓迎すべきことで、ありがたいです。でもこれ見て、どうでしょう。いや、そこ、OnePlus Oneが載っていてヒャッホーみたいなことではなくて。

SAMSUNGばっかかよ!が正直な印象です。しかもこれ以外では動作いたしませんって。


Bluetooth Smart 4.0対応で、著名なフィットネスアプリに対応してますよと公式サイトに出ているmio FUSEの方がずっと安心できてしまいます。
FOR THE RUNNER
RunKeeper
MapMyRun
Runtastic
Track Runner
RockMyRun

FOR THE CYCLIST
Cyclemeter
MapMyRide
Strava

FOR THE FITNESS ENTHUSIAST WHO DOES IT ALL

MapMyFitness
Endomondo
PEAR Training
Wahoo Fitness
miCoach
Digifit

これだけ並んでいて、アイコンと説明、iTunes と Google Play へのそれぞれのリンクがついています。


ここだけ見ると、mioは一流、EPSONは三流以下としか評価のしようがありませんね。

さて、ここからは実際のところどうなのかです。

癖や相性はあるものの、PULSENSE PS-500Bでも、ファームバージョン01.10で結構いけます。

Bluetooth 4.0 Low Energy、いわゆる「Bluetooth Smart」に対応していれば、割といけます。BluetoothのチップセットがBluetooth Smartに対応し、OSはAndroid4.3以降です。BlackBerry 10も対応しています。Windows Phone 8以降も対応しています。(iPhoneならiPhone4s以降がハードウェア的に対応)

まず、公式アプリで対応機種でペアリングして、初期設定して、ファームを最新にしておくのが望ましいです。

正常動作しているなら、非対応機種で使えるか試してみます。

まずは手許でよく使っている機種として、Xperia Z3 (SOL26)と、Nexus 5、NOKIA Lumia 830、Blackberry Q5で試します。いずれもEPSON公式には非対応機種で使えないはずです。いや、実際公式アプリは入らなかったりするわけですけれど。
一応、対応機種も用意しました。GALAXY Jです。先ほどの心拍数確認はこの公式対応機種で計測した結果になっています。

公式アプリでは、ペアリング時の操作も説明してくれます。

Pulsense15

まずダブルタップしてメニューを出します。なんと言うか、強打しないと出ない感じです。
メニューでBボタンを一回押してBluetooth表示にしてからAボタンです。

Pulsense16

確かに最初はこの操作が必要でした。同じ機種でアプリ違いの場合、この操作なしでもペアリングできたりします。ただ、機種やアプリによっては、ダブル強打メニューでB-A-Aの操作で一度解除が必要になります。

一番簡単なアプリはSTRAVAです。
アプリ起動してメニューから設定でBluetoothセンサーを選びます。
Strava01
Bluetoothセンサーを検索してくれます。
Strava02
勝手にペアリングしてくれます。

Strava03

そしてもう心拍数を拾っています。うわ簡単すぎるよSTRAVA。スウェーデン語で「努力する」って意味らしいけど設定は努力いらないです。

ENDOMONDOもおすすめです。STRAVAはアクティビティ記録時の表示のカスタマイズができないので実は使っていません。
ENDOMONDOアプリの設定からアクセサリの設定を選びます。
PULSENSE PS-500Bもmio FUSEも、一番上のBluetooth SMARTセンサーになります。
なお、ハードやOSが非対応だとこの選択肢自体が出ないかもしれません。その場合はあきらめて他の端末を買います。

Endomondo1

Bluetooth SMARTセンサーでオンのボタンを押します。

Endomondo2

スキャンしてくれて、現れました。
もしここで出てこないとペアリングできません。その場合、ダブル強打メニューでB-Aボタンです。一度ペアリングしていると、ここで解除して、もう一度ダブル強打メニューでB-Aボタンです。

さて、無事PS-500がスキャンで発見されたら、接続済みとなります。

Endomondo3

センサー名右のメニューボタンで、接続と削除ができます。自動接続できないときは、この設定画面で手動接続すればいいでしょう。


あと、Andoridではruntastic proの場合を紹介しておきます。これはちょっと分かりにくいです。

Runerr01

よくこんなエラーに見舞われてペアリングできないことがあります。

まず、Rutastic proの設定メニューから心拍数を選びます。


Runtastic01

または、こんな表示でしょうか。

Rnntastic02

適切な選択肢がありません。
ほかのモニターを選ぶと、OS標準のBluetooth設定画面が出てきてしまいますが、そちらではペアリングできません。Android4.4でもAndroid5.0でも、アプリからペアリングでした。

ここでは、Bluetooth Runtastic Combo HR Monitorを選びます。なおhitoeトランスミッターでもできました。

Runtastic03

スキャンしてきます。
機種によっては(Xperia Z3なども)、スキャンで見つけてきてくれません。その場合、
PULSENSE PS-500B本体を二回強打してメニューを出し、BボタンAボタンで、もう一度Aボタンを押し一度ペアリング解除して、またPULSENSEを二回強打してメニューを出して、BボタンAボタンでペアリングモードにしてスキャンします。

大体いけるはずです。これでもだめなら、余計なBluetooth SMARTのペアリングを解除して端末再起動してやり直してみるのも手です。でもハードやOSが非対応の場合はいくらやっても無理です。


Runtastic04

こうして無事接続できました。

Runtastic05

ようやく心拍数を取れました。
自動接続のチェックを入れていても、自動でつながらないことがあります。

まあ、今はそんなもんだと思って使っています。Bluetooth SMART良いんですけれど、電気を食わない分、離しすぎないとか、OSやファームのバージョンとか、気を使うこともあるのかも程度に思っています。まだこなれていない時期ですけれど、それにしてはつながりますね。

Androidだけじゃなく、他のOSのスマートフォンでも試してみます。

たとえばWindows Phone です。

Lumia Denimの NOKIA Lumia 830で試します。

Lumia01

OS標準のBluetoothペアリング画面でペアリングや接続できます。


Lumia02


Windows Phone用のENDOMONDOでつないでみます。
Lumia03

無事心拍数が取れました。

BlackBerry Q5でも、OS標準のBluetooth設定画面で接続できます。

Bbq501

なお、対応アプリは買っていないので試していませんけれど。


こんな感じで、非対応とメーカーが言っていても、Bluetooth 4.0 LE(Bluetooth SMART)対応なら、なんとかなることも多いです。著名なフィットネスアプリからも使えています。

「動作確認機種以外では動作いたしません」と、SAMSUNG GALAXYばかり並べられてもがっかりするばかりですけれど、PULSENSE PS-500Bも、mio FUSEと同じように接続することはできています。

Bluetooth Smart デバイスに接続するには、互換性のある専用アプリを使用する必要があります。
もちろん初めにメーカーが純正アプリを用意することが必要です。アプリは端末で動作検証するものです。

でも、実際に大事なのはメーカー純正アプリではなく、ユーザーそれぞれが気に入って使っている様々なフィットネスアプリ・サービスです。

やるべきことは、そういったアプリやサービスの提供者と協力して、動作確認や障害対応を整えること、その協力体制が出来ているアプリメーカーを公式サイトで紹介すること。
単に物を製造して終わりでなく、純正アプリを作って狭い範囲の動作確認をして終わりでもなく、様々なWeb・モバイルアプリサービスと協力し続け、それをオープンに素早くユーザーと共有できる仕組みと体制作りが一番大事なことでしょう。EPSONは大事なことが全く出来ていません。


でもまあ、使えないかもしれなくても、こちらとしては買って色々試すことはできます。そして実際色々使えています。これは作り手は分かっているということなのでしょう。会社の体制としてできていないだけで。


ただ、mio FUSEの想定用途とPULSENSEの想定用途は、だいぶ隔たりがありますし、脈拍数自体の傾向も異なります。用途に合ったほうを使うのがよろしいかと思います。


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コメント

ありがとうございます!!
心拍数の接続がrunstaticとうまく行かず2台も買い直してしまいps_100でもダメかやはりrunstatic純正を買うしかないかと思っていた矢先このブログに出会いました!
まさか「他のデバイス」からの登録でないとは。。。
今までの苦労が嘘だったかのようにすんなりと接続されましたw
本当に助かりましたありがとうございました!!

投稿: nori | 2016/04/29 14:31

ありがとうございます。

runtasticに対応するとのことで、miofuseを購入したのに、肝心のアプリで接続出来ず、このブログにたどり着きました。

前のコメントの方と同じく「他のデバイス」で試みていました。

このブログがなければ永遠に接続することは出来なかったでしょう。

写真入りでの懇切丁寧な解説、本当に助かりました(嬉泣)

投稿: | 2017/06/14 15:48

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