rooted Optimus chat L-04Cの簡単なカスタマイズ
当初白ROMの少なかったL-04Cの白ROMが潤沢に中古屋に出回るようになっています。
ぼくはドコモショップで発売早々に購入しましたけれど、5段QWERTYキーボードの名機だと思って、愛用しています。
環境設定は枯れています。ややこしいことをしなくても、Androidなのであっという間に使い始められますし、横スライドでQWERTYキーボードの筐体でも、昔のWindows Mobileのように縦横切り替えでもたついたりおかしくなったりというようなことはありません。Androidは横長画面でのメニュー選択などが使いやすくはないので、縦長画面と横スライドキーボードは現状最善の選択のように感じます。
最近は、F-12Cがなかなか良機で、そちらを色々楽しんでいます。イーアクセス(emobile)でも使えるのが面白いです。
さて、ここではroot権限取得によってできるL-04Cのカスタマイズについて、メモしておきます。
root権限の取得自体は、
L-04C rooted
の通りです。
SuperOneClickのv1.7を使うというのと、Exploitをrageagainstthecageに切り替えてrootの取得をするのが注意点でした。
で、root取った後どうするのというのが今回のエントリです。いちいち自己責任を強調するのも面倒なのであまり説明していませんでした。
フォントの差し替え、無音シャッター音の追加、マナーキーを決定ボタンに変更、ポータブルWi-Fiアクセスポイントの有効化手順を以下にメモしておきます。備忘録ですね。
$ su
# mount
# mount -o rw,remount /dev/block/mtdblock1 /system
まずフォントです。ぼくは出島フォントにしています。
# ls -l /system/fonts/
# mv /system/fonts/DroidSansJapanese.ttf /system/fonts/DroidSansJapanese.org
# cp /sdcard/fonts/dejima+Sazanami-Mincho.ttf /system/fonts/DroidSansJapanese.ttf
カメラのシャッター音の一つを手持ちの音にカスタマイズしています。
# mv /system/media/audio/ui/ShutterSound3.ogg /system/media/audio/ui/ShutterSound3.org
# cp /sdcard/sanap.wav /system/media/audio/ui/ShutterSound3.wav
キーカスタマイズで決定ボタンを使っていないマナーキーに割り当てました。
ATOKを早速購入しました。IS01やSH-10BならIME ON/OFFを[文字]キーひとつで切り替えられますけれど、L-04Cではそこはやや面倒です。Fn+SPC Fn Fnと押すとIME ON/OFFです。
IME ONでかな漢字とアルファベットの切り替えがソフトキーボードから行いますけれど、ソフトキーボードを出すキー操作のために、決定ボタン(トラックボール押し込みボタン)が使えます。
ATOK以外でも、クリップボード関連のメニューを出すのに、画面長押ししなくてもできるようになりました。[戻る][マナー]でソフトキーボードを出せます。
まだ面倒ではありますけれど、ATOKのおかげでL-04Cの活用度がぐっと上がりました。
# cp /system/usr/keylayout/elini_keypad.kl /sdcard/
# mv /system/usr/keylayout/elini_keypad.kl /system/usr/keylayout/elini_keypad.kl.org
microSDにコピーしたelini_keypad.klを、テキストエディタで書き換えて逆にコピーします。
# cp /sdcard/elini_keypad.kl /system/usr/keylayout/
あるいは、viで直接書き換えます。
# vi /system/usr/keylayout/elini_keypad.kl
# key 203 DOTCOM WAKE_DROPPED
key 203 DPAD_CENTER WAKE_DROPPED
最後に、「テザリングとポータブルアクセスポイント」メニューの有効化です。
# ls- l /system
# vi /system/build.prop
112行目の行頭に「#」を挿入します。(# ro.tether.denied=trueと変えます)
i
#
タッチして[ESC]:wq
# ls- l /system
ファイルパーミッションがおかしくなっていないか確認しておきます。
これくらいだったでしょうか。再起動すれば完了です。
# reboot
念のため、ポータブルWi-Fiアクセスポイントの利用には、APN設定の追加を行ってからです。
日本通信(b-mobile)でしたら、dm.jplat.netです。例えばFAIRならbmobile@fr/bmobileです。
moperaUの場合、たとえばmpr.ex-pkt.netです。このアクセスポイントは外部接続可能で、かつフルブラウザ接続と同等料金(定額なら5700円+消費税で5985円)となり、速度が128kbps制限です。他にもmpr.bizho.netなどの契約プランによって定額のアクセスポイントがmoperaUで用意されています。
詳しくはNTTドコモのmoperaUのアクセスポイントのページに設定内容が載っています。
なお、最初から設定してある「spモード」というAPNは要注意で、テザリングで外部接続アクセスポイントに勝手に変更してしまうような機能が含まれているようです。
テザリングしなくても、SPモードなら、新規に手動でspmode.ne.jpというAPNのアクセスポイントを定義しておけば、意図しないアクセスポイントの自動変更をされずに済むでしょう。
そもそもテザリングならb-mobileやmopera128kbpsといった公式に認められ、かつ安価なものがあるわけですから、spモードのヘンテコなアクセスポイントを使わなくてもいいようにも思いますけれど。ぼくはmoperaUの契約で使っていて、spモードの開始に伴い追加していますけれど、NTTドコモ販売端末にIMEI規制をかけているspモードにはちょっと距離を置いて見ています。spモード開始初日のように、IMEI規制をしないで、他メーカー 販売のSIMフリー携帯電話を普通に広く受け入れるなら、spモードをメインにしてもいいのですけれども。
| 固定リンク
コメント
テザリングでのAPN強制変更の情報、大変参考になりました。
こちらでも自分でその挙動を確認し、
対策として別APNによる回避ができることも確認できました。
本格的運用前に大変参考になる情報、感謝しています。
投稿: i-toys | 2011/08/30 22:05
お陰さまでテザリング対応とシャッター音は消すことができたのですが、AF音はどこで設定されているのかがわかりません。CAMERA.apkの中にもないし・・・。何かご存知ですか?
投稿: Toshio_Shirai | 2011/09/04 13:12
これ自力でSIMロック解除できますか?
それとCM等のカスタムロムってないんでしょうか?
投稿: | 2011/09/12 23:03
いまさらなんでしょうけどSPモードを契約するとAPNを別に追加してもmoperaではテザリング出来ません。強制変更されます。最初から設定してあるSPモードのAPNの問題とかではないのです。5985でテザするためにはSPモードを契約しないことが必要です。
投稿: | 2011/10/28 01:11