HP200LXの環境が固まってから、十数年経ちます。いや、いまさら設定なんてできないよな、という気分です。
IPやMEなどのシェアウェアのレジストがなかなかできなかったり、VZを売っていた会社が閉じてしまったりと、厳しそうな状況です。幸い、JKITについては、FEPとエディタを除いてJKIT-FREEとして公開されていますので、まあ、なんとかなりそうに思えます。
エディタについては、DOSのフリーソフトが色々ありますから、なんとかなるでしょう。FEPは厳しいですが、シスマネ上はFEP100でいけるので、使えないことはないですけれど、シスマネ上でエディタというと、hmm.exmくらいでしょうか、だいぶ選択肢が狭くなってしまいます。
もちろん、手持ちの環境があるので、別に問題ないのですけれど、今から1台新規に組むとしたらどうなるかというのはちょっと面白そうではあります。たとえばThe HP Palmtop Paper Online StoreやYahoo!オークションで中古品を入手して、今からダウンロードできるソフトでなんとかなるものでしょうか。
ちょっとやってみることにします。
まずはJKIT-FREEです。これはきちんと公開されていて、現在はfoloomyにあります。
フォロ:HP PC Users' Forum(fhppc) > 会議室:HP電卓、LX総合 > トピック【3】 データ登録のご案内にて、NORIさんより、
「
JKITFREE+P.LZHを下記のURLに公開しました。
http://fhppc.folomy.jp/datalibrary/JKITFREE+P.LZH
」
と告知がされています。これはメンバー限定ではなく、一般に公開されたものです。
folomyのFHPPCは入会無料ですので、もちろん登録しておけば、会議室のログなども読めますし、相談もできるので有用かとは思います。今回は、JKIT-FREEのダウンロードだけして先に進みます。
なお、メンバー限定で、HPPIMなどのダウンロードができるようですので、後で入っておくとよいでしょう。
JKIT-FREEは解凍して、丸々フラッシュカードにコピーします。
新たにフラッシュカードを買うなら、2GBか1GBののmicroSDが安いでしょう。
mciroSDはSDアダプタに入れ、LXで使えるSD-PCカードアダプタ(例えばパナソニックのBN-SDMAAP3 SD Multi PC Card Adapter等)に入れて、LXで
d:\bin\fdisk100
と
d:\dos\format a:
をします。
フォーマットには数時間(一晩)かかります。ACアダプタをつなぐか、新品電池を入れてフォーマットします。
さて、JKIT-FREEで日本語表示はできますけれど、FEPがないと日本語入力ができません。今回、Windows95に付属のMSIMEで環境を作ってみることにします。大昔、MSIMEを使っているという話がniftyの頃のFHPPCで出ましたけれど、当時はWXII+と比べて特にメリットはないかな、という程度でした。
現在では、DOS用FEPの入手自体が困難です。Windows95なら、ライセンスの余っているインストールメディアがありそうな気もしないでもありません。
というわけで、ライセンスに問題のないWindows95のcabファイルから、以下のファイルを抽出します。
msime.dos
msime.sys
msimed.dos
msimek.sys
msimer.dos
msimed.dosをmsimed.sysとリネームしておきます。
ついでに、以下も抽出しておきましょうか。必須ではありません。使えるかどうかわからないツール類です。
msimekey.exe
msimekey.ini
msimelst.exe
msimergn.exe
msimeset.exe
これらは、HP200LXで使うフラッシュカードに、msimeというフォルダを作って入れておきます。
さて、msime関連で、一括単語登録ツールもダウンロードしておきましょう。
WX2PLUSです。解凍してSDのmsimeフォルダにこれも入れておきます。
なお、一括登録したい単語のテキスト形式は、
あやち "文市":名
さかゆき "坂行":名
かお "(@_@)":慣用句
かお "(^_^;;;":慣用句
かお "m(__)m":慣用句
みたいに、
読み(タブ)"漢字":品詞
の形式のようです。
もう一つ、シスマネ上でMSIMEを使うために、IME100が必要ですので、ダウンロードして解凍し、フラッシュカードにEXMというフォルダを作ってその中に解凍して出てきたファイルをコピーします。
さて、JKIT-FREEとMSIMEの準備ができたら、confgi.sysとautoexec.batです。
「LX2009_1.LZH」をダウンロード
LX2009_1.LZHをダウンロード、解凍して、SDに上書きコピーします。
これでSDをLXに入れてCTRL+ALT+DELでリセットします。C:\LXEMM.DATがない場合、EMSINSTが走るので、yを押します。また、LE.EXMのために、16ドットフォントをCドライブにコピーしています。
このため、LXが一度立ち上がったら、CTRL+ALT+DELでもう一度リセットします。これで日本語化完了です。
シスマネ上で日本語入力するには、ALT+0(ゼロ)を押します。DOS上で日本語入力するには、SHIFT+ALT+=を押します。
シスマネから生のDOSに下りるには、[&...]を押して[MENU]を押してa-t-F10です。生DOSからシスマネを起動するのはsm[ENTER]です。
シスマネを終わらせないでメモリを確保してDOSプログラムを動かすには、maxdosをインストールします。ダウンロードして解凍し、フラッシュカードにBINというフォルダを作ってその中に解凍して出てきたファイルをコピーします。
GBクラスのフラッシュカードを使うと、空き容量の確認に時間がかかってレスポンスが悪いので、Trap36を常駐します。同様にダウンロードして解凍、フラッシュカードのBINに入れます。
日本語テキストエディタですけれど、取り合えずjedを入れておきましょう。ファイルダイアログでカーソルが見えないので、JEDV.CFGは先ほどのLX2009_1.LZHに入れたものをいかしてください。
DOS上のファイラーは、K-Launcher が良いでしょう。BINに入れます。いや、FDでもFLMTNでも好みの道具があればそちらで。シスマネ上は標準ファイラーとLEでいけるでしょう。最終的には、後でX-Finderを入れるのが面白いでしょう。
テキストビューアはシスマネ上ならLE.EXM、DOS上ではLEX.EXEが超高速です。どちらもLogExpressです。ダウンロードして解凍、LE.EXMはEXMフォルダに、LEX.EXEはBINフォルダに入れます。
あとは、KeyMもとりあえずEXMフォルダに入れておきましょう。
他にも、vectorのLX用ダウンロードサイトから、
l1db070.lzh
garlic.lzh
123g175.lzh
aptot084.lzh
typerlx7.lzh
exkey024.lzh
finder.lzh
mrexm160.lzh
lxctrl22.lzh
は最低限ダウンロードしておきます。
あ、あと、
lha255.exe
もですね。差分じゃなくて本体の方です。
さて、中古のLXを入手すると、たいてい倍速化されていることが多いです。
倍速ドライバを入れないと、画面が乱れて左端が数mmずれたようになります。
CLKUPDRV.LZHの、CLKUP31A.SYSをフラッシュカードにコピーして、一度CTRL+ALT+DELでリセットすると直るはずです。
さて、ここまでで、一通りLXが日本語化できて使えるようになっています。とりあえず普通に使えます。
後は、好みのソフトを入れて設定作業の繰り返しかと思います。
また、オークションなどで、ATOK8やkatana、VZなどを入手できたら、そちらの設定もすると、飛躍的に便利になるでしょう。
というわけで、素のLXから、現在入手できるソフトで一通りの環境構築をしてみました。
ふーむ、なんだ、できるじゃん。ソフトの所在さえ知っていれば大丈夫。
というわけで、ここに備忘録で残しておくことにしました。
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