国産ケータイのQWERTYマシン922SHで何とかなるか?その3 ちょこっとメモ
922SHには、専用起動キー一発で瞬間起動する優れものの「ちょこっとメモ」があります。
通常のメモ帳は、起動してから、一度センターキーを押して新規登録となります。ちょこっとメモは、瞬間起動したそのときから入力画面にカーソルがフォーカスしています。
何かメモを取ろうとしたとき、余計な操作が少しでもあると気を取られて、短期記憶は蒸発してしまいがちです。その点、922SHのちょこっとメモはすぐにメモをとれて便利です。高く評価されてしかるべきでしょう。
メモを取り終わったら、「ちょこっとメモ」終了時に保存先アプリをえらびます。Newton Messagepadに似た考え方です。もちろん、922SHはNewton Messagepadのように動作が遅いようなことはなく、キビキビ動きますし、キーボード内蔵で打ちやすいです。
通常はメモ帳登録ですが、メモ帳以外にも、そのままメール作成や、スケジュールやTodoやアドレス帳に登録することができます。テキストファイルに保存することもできるし、Web検索することも可能です。「ちょこっとメモ」に保存ということはできず、保存するならたとえば「メモ帳」か「テキストファイル」になるわけです。
「ちょこっとメモ」はキーボードから文字を打ち込むだけでなく、カメラのマクロ機能を利用して、バーコードを読んだり、文字列を読んで自動認識して取り込むこともできます。
文字列自動認識は、日本語はあまり認識できませんけれど、URLやメールアドレスなら、かなり実用的に使えます。モード切替でURL、Eメールアドレス、電話番号、単語をえらぶことができます。最初はどれかに自動的に判断されます。長いURLやメールアドレスが紙に印刷されてしまっているときには、なかなか便利な機能です。
ちょこっとメモの入力途中に、辞書を起動して参照することができます。国語、英和、和英が内蔵されています。学研の辞スパなので、国語辞典という名前でもいわば用語辞典程度でしかありません。W32Tにも学研の辞スパが付属miniSDに収録されていましたけれど、わずか7MB未満のファイルサイズでした。
簡単な漢字の確認程度なら、これでも十分かもしれません。詳しく調べたいときは、むしろネットで検索したほうが詳しい情報が見つかりそうです。922SHはちょこっとメモの入力中に辞書を起動できると書きましたけれど、辞書に限らず、他のアプリを起動して利用可能です。ウェブ(Yahoo!ケータイ)を起動し、Googleで検索することももちろん可能です。
マルチタスクで起動中のアプリはマルチジョブ選択キーでポンポン切り替えて使えます。フルワイドVGA画面を活かして左右に表示する場合と、ワンセグや辞書のようにフル画面を占有するアプリがありますけれど、いずれもマルチジョブ選択キーでポンポン切り替えられます。
アプリ実行中に他アプリを起動するには、専用の起動キーのあるアプリ以外でも、ショートカットリスト表示キーから起動できます。
ショートカットリスト一覧画面に登録していなくても、メインメニューに移動してどのアプリでも起動できます。
メモリの空いているかぎり無制限に起動できるわけではなく、基本二つのアプリが同時起動できます。ただし、ワンセグとミュージックプレイヤのように排他の組み合わせもあります。ちょこっとメモからウェブ(Yahoo!ケータイ)を起動した状態で、さらに三番目に同時起動できるのは音声電話の発呼くらいでしょうか。ウェブで検索してちょこっとメモにメモしながら電話をかける、ということができます。
そして電話しながらメモに追記することも簡単に可能です。ハンズフリー用のヘッドセットなどがなくても、通話中にセンターキーを押してスピーカホンにして、マルチジョブ選択キーでさくっとメモに切り替えて使えます。
もちろん、ちょこっとメモ利用中に、別のちょこっとメモを起動して別のメモをとれます。
ちょこっとメモの複数起動はあまりしないかもしれませんけれど、メモ帳でテキスト編集中にちょこっとメモ起動は色々使い道があります。メモ帳起動中にネットで調べてウェブからコピーペーストでメモ帳に貼り付けなども便利な使い方で、サクサク普通に操作できます。ケータイも便利になったものです。
さて、ちょこっとメモに限らず、ヘルプ画面をFn+ショートカットリスト表示キーで出すことができます。
さまざまなキーボードショートカットがあることがわかります。ブラウザなどでも、便利なキーボードショートカット満載で、単にQWERTYキーボードを搭載しただけでなく、使い勝手についても相当作り込んでいることが分かります。
さて、ちょこっとメモの話だけで長くなりました。メモ帳の方の話は別のエントリにしましょう。
最後に、ちょこっとメモのメニューにもある設定でひとつ紹介しておきます。
それは、変換候補の選択方法についてです。
入力変換設定で、候補決定動作決定を変更します。
数字キーで候補を決定できるように設定変更します。
これで候補一覧から、QWERTYキーボードの数字キーで一発選択可能になります。
なお、数字といっても、Fnを押しながらでなくても大丈夫です。待ち受け画面から音声電話発呼のときもそうですが、モードレスに数字として認識されます。
国産ケータイのQWERTYマシン922SHで何とかなるか?シリーズ
その1 大きさ
その2 キーボード
その3 ちょこっとメモ
その4 メモ帳
その5 テキスト閲覧
その6 様々な活用、動画再生など
その7 スケジューラ
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